Fedora 8 PPC版インストーラーをHDDから起動
※注意:この記事は PPC 版 Fedora バージョン 8 についての記事であり、今後のバージョンアップや改善、仕様の変更などには対応していない。ソフトウェアの多くは頻繁にバージョンアップしており、ここで述べられていることはすでに無効になっているかもしれない。
昨日のDebian PPCのケースとほとんど同じだが、一応、別の項目をたてて記述しておく。
- Fedoraミラーの『releases/8/Fedora/ppc/os/ppc/ppc32/』から
vmlinuz
ramdisk.image.gz
yaboot.conf
をダウンロードする。例えば、ftp.jaist.ac.jpのミラーから取得するなら
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/releases/8/Fedora/ppc/os/ppc/ppc32/
である。なお、64bit版をインストールする場合は『ppc64』ディレクトリからダウンロードする。 - 『releases/8/Fedora/ppc/os/ppc/mac/』からyabootをダウンロードする。
- yaboot.confを修正する。『image=/ppc/ppc32/vmlinuz』となっているものを『image=vmlinuz』に書き換える。また『initrd=/ppc/ppc32/ramdisk.image.gz』となっているものを『initrd=ramdisk.image.gz』に書き換える。
- 上記の四つのファイルを、macのいずれかのボリュームの一番上に置く。例えば、ボリュームaaaに置くなら、『/Volumes/aaa/vmlinuz』などとなる。無論、起動ボリュームなら『/vmlinuz』となる。なお、そのボリュームは内蔵HDD上になければならないと思われる(PPC版Linuxは外付けHDDからの起動をサポートしてない)。
- Mac OS Xのターミナルでpdiskを起動させ、L(大文字のエル)で一覧を表示させる。するとパーティションの番号がわかるので、上記の四つのファイルを配置したボリュームの番号を覚えておく。
- コンピューターを再起動する。起動時にO+F+Command+optionを押し続けるとOpen Firmware画面が表示される。そこで『>』の次に
boot hd:番,yaboot
と打ってリターンキーを押す。『番』の所に上記で記憶しておいた番号を入れる。例えば『10』の場合、『> boot hd:10,yaboot』となる。複数の内蔵HDDを搭載している場合、『hd』の部分は別の文字でなければならないかもしれないが、私の環境では検証のしようがないため不明である。なお、Open Firmware画面上ではキーボードの日本語配列を認識していないようなので、『:(コロン)』を打つときはシフトを押しながら『;(セミコロン。Lの右隣)』を押す必要がある。 - ここで『Apple_bootstrapパーティションでなければならない』という意味の警告が表示されるが、無視しても起動はできるようだ。その下に『boot:』と表示されるので、リターンキーを押す。これでインストーラーが起動できるはず。
以上。
あとは、rescue.isoやboot.isoをCD-Rに焼いて起動した場合と同じく、インストールメディア選択画面でFTPやHTTPを選べばネットワークインストールができるし、Harddriveを選べばハードディスクに保存しておいたインストールDVD isoイメージからインストールができる。
私のiMac (Summer 2001) のように内蔵CDドライブが半壊状態でCDからインストーラーを起動できないような場合、DVD-Rに焼いたインストールDVDを外付けDVDドライブに挿入しておき、上記のようにハードディスクから起動して『インストールメディア選択画面』でCD-ROMを選べば、外付けDVDドライブからのインストールもできるはず(未確認)。
« Debian 4.0 PPC版インストーラーをHDDから起動 | トップページ | Mandriva Linux 2008 Springインストール »