(2012年03月29日更新)
Mac 版 OpenOffice.org (以下OOo)について質問を受けたことが何度かある。私自身は OOo のヘビーユーザーというわけではないが、私が知っている範囲内で、それらの質問に対する回答をここに少しばかり集めてみた。
(注意:現在、OpenOffice.org プロジェクトはとある事情により更新が停滞しており、それに代わる LibreOffice プロジェクトへ事実上移行している。本項では OpenOffice.org を扱うが、基本的に LibreOffice と OpenOffice.org は同じなので、以下の説明は LibreOffice に適用しても問題ない)
Lion への対応
LibreOffice は Lion がリリースされた後に何度もアップデートしている。公式サイトには現在でも「システム要件:Mac OS X 10.4 (Tiger) 以降」と書かれている(Lion 非対応とは特に書かれていない)ことから、正式に Lion に対応していることになる。
OpenOffice.org プロジェクトの最終版 3.3.0 に関しては、公式的に対応しているとは明記されていないものの、RoaringApps に「works fine(うまく動作する)」と報告されている。
Mac 版はどこからダウンロードするのか
LibreOffice の最新版は、Mac 版だけでなく Windows 版やその他のプラットフォーム版も含めてすべて The Document Foundation 内のダウンロードページからダウンロードできる。日本語版は、英語版の本体に日本語パック(Translated user interface)をインストールするという形で提供されている。
OpenOffice.org の方は OpenOffice.org 日本語プロジェクトのサイトからダウンロードできる。こちらはすでに日本語化されているが、一年以上更新されておらず、やや古いバージョンである。
インストール方法
OS X の「標準的な」インストール方法、すなわち、アプリ本体を「アプリケーションフォルダ」にドラッグしてコピーする。Windows 版と違い「インストーラー」という形になっているわけではないので注意。詳細な手順は以下の通り。
- ダウンロードされたファイルは「.dmg」形式になっており、Safari でダウンロードすると自動的に dmg ファイルが「マウント」される場合がある。自動的にマウントされない場合はダブルクリックしてマウントする。
- すると、dmg の中身が Finder に表示される。
- そこにはアプリ本体と、アプリケーションフォルダーへのエイリアス(Windows の「ショートカットファイル」に相当)の二つが並んでいるはずなので、アプリ本体をエイリアスへドラッグする。(注意:「インストーラー」ではないため、アプリ本体をダブルクリックしてもインストールが始まるわけではない)
- すると、アプリケーションフォルダーへのコピーが開始される。
- コピーが終わったら、アプリケーションフォルダーを開いて、間違いなくコピーできたかどうか確かめる(OS が Lion の場合は LaunchPad を起動して確かめる)
- LibreOffice の場合は、更に日本語パックをインストールする。こちらは Windows でおなじみの「インストーラー形式」になっており、dmg の中身をダブルクリックすることでインストールすることができる
以上
メニューバーがない!/消えた!
Mac OS ではメニューバーはウィンドウの上部ではなく、画面の一番上に固定されている。メニューの内容自体は Windows のワープロソフトと大して変わらないので、Windows から乗り換えた方でもさほど戸惑うことはないと思う。
(画像クリックで拡大表示)
キーボードショートカットについて
上で述べたようにメニューを参照すれば、メニュー項目の多くにショートカットキーが割り当てられているのがわかる。但し、特殊な記号で表示されている。記号の説明は以下の通りである。

基本的に Windows 版と全く同じであり、ただ Ctrl キーが Command キーに置き換わっているだけである(注1)。但し、ファンクションキー(F1、F2など)は、最近の Mac では fn キーを同時に押さなければ機能しない(注2)。
重要な相違点が一つある。Windows のように「alt +アルファベットキー」でメニュー項目を呼び出す機能は Mac OS では使えない。OS 自体にそのような機能がないからである。Mac 版 OOo のメニューバー項目にはほとんどすべて (E) などの文字がついているので一見、そのような機能が使えるかのような錯覚を起こすが、実際には使えない(注3)。
では、「よく使うメニュー項目にショートカットキーが割り当てられておらず、いちいちマウスに持ち替えてメニューをクリックするのは面倒くさい」という場合はどうすればよいか。そういう場合、二通りの解決方法がある。
- fn + Ctrl + F2 (注4)でメニュー項目に端っこから順にアクセスする機能を使う。この機能を ON にするには fn + Ctrl + F1 (注4)を押す(OFF にするにはもう一度 fn + Ctrl + F1 を押す)。
- メニュー項目に自分で独自のショートカットキーを割り当てる。設定方法:1. システム環境設定の「ハードウェア」セクションにある「キーボード」をクリック。2. 「キーボードショートカット」タブをクリック。3. その画面で左側の「アプリケーション」という項目を選択。4. 下の「+」ボタンを押して、必要事項を打ち込む。

(画像クリックで拡大表示)
カーソル移動のショートカットについては、Home キーや End キーは使えず、Mac 独自のキーバインドとなっている。その点については当サイトの記事「Mac OS Xでのテキスト操作時のキーボードショートカット」をご覧ください。
OpenOffice.org の ワープロ(Writer)で縦書きにしたい
上記のように、OOo は Windows 版も Mac 版もほとんど同じなので、縦書きに関してもやり方に違いはない。
- メニューバーの「書式」から「ページ(P)...」を選ぶ。すると「ページスタイル」ダイアログボックスが表示される。
- 「ページ」タブをクリックする。
- 「文字の方向(T)」で「左から右へ(横書き)」になっているものを「右から左へ(縦書き)」に変更する。
- 「OK」ボタンを押す。
以上の操作で縦書きモードとなる。
(画像クリックで拡大表示)
脚注
- ^ Windows 用キーボードを使用している場合、Windows キーが Command キーとして機能する(ちなみに、Windows 版と Mac版 の両方が存在するアプリケーションにおいて、Win ショートカットの Ctrl キーは、Mac ショートカットではほぼ例外なく Command キーに割り当てられている)。
- ^ システム環境設定の「キーボード」で「F1、F2 などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」をチェックしていれば、fn を押す必要はない。頻繁にファンクションキーを使うなら、これをチェックしておいたほうが良いかもしれない。
- ^ このような文字がついている理由は、Windows 版や Linux 版の OOo を日本語化する際の翻訳文字に (E) などがくっついて、それを Mac 版にも流用しているためだと思われる。
- ^ Windows キーボードや古い Mac キーボードでは fn を押す必要はなく、Ctrl + F2 (F1) だけでよい。また、Mac の純正キーボードであっても、システム環境設定の「キーボード」で「F1、F2 などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」をチェックしていれば、fn を押す必要はない。
関連項目
Macのアプリケーションフォルダは一人4役