カテゴリー「Mac Softwareメモ」の記事

2016年9月21日 (水)

Sierra各種検証結果

OS X がバージョンアップするたびに個人的に調べている事項についての記事のまとめ。および、動作を確認したソフトウェアや周辺機器についても述べている。

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2014年11月26日 (水)

RTFDをWindows対応に変換するApple Scriptを作ってみた

先日の [概要] の結果を踏まえて、RTFD変換Apple Scriptを作ってみた。

画像が貼り付けられている Mac OS X 独自形式の RTFD を、Windows でも画像が表示される RTF に変換するスクリプトである。

ついでに、ヒラギノなどの日本語のフォントをMS Pゴシックなどの Windows 用フォントに変換することも行っている。

なお、RTF を変換対象にした場合は、単にフォントの変更だけを行う。

テストは Yosemite 上でしか行っていない。他のバージョンの OS X 上での動作は確認していない。

使用方法は、以下に掲載するスクリプトをスクリプトエディターにコピー&ペーストして実行する。頻繁に使用するならメニューバーにスクリプトメニューを表示させてそこに登録するとか、コンパイルしてアプリ化すれば良いだろう(筆者はメニューバーに表示している)。

なお、当スクリプトは無保証である。当スクリプトを使用して生じた損害に対し、作者はいかなる責任も取らないので悪しからずご了承願いたい。

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2014年11月24日 (月)

RTFDをWindowsで開けるように変換[概要]

([追記]:下記の作業を自動で行うスクリプトを作成したので、そちらも参照していただきたい)


ここでは、RTFD パッケージ内に内包されている画像データはJPEGであるものとする。

Finder 上で変換元の RTFD パッケージの内容を表示し、まず中の画像データ(gazou.jpg)を16進数形式に変換する。コマンドライン上で以下を実行する。

$ hexdump -e '39/1 "%02x" "\n"' gazou.jpg > hexdecimal.txt

テキストエディターで hexdecimal.txt を開いてみると、最終行に半角スペースが最小で1つ、最大で77つくっついていることがある。それらは削除してもしなくてもよい。

次に、RTFD パッケージ内の TXT.rtf をテキストエディターで開き、

{{ NeXTGraphic gazou.jpg \width3480 \height820
} }\

などとなっている部分を

{\pict\jpegblip\picwgoal###\pichgoal### ←ここに半角スペース※
(データ)
}

に置き換える。(データ)部分には上記の hexdecimal.txt の内容(数十行ないし数百行に及ぶ長大なデータ)を入れる。

注意!\pichgoal### の後、改行の前に半角スペースが必要!

「\picwgoal###\pichgoal###」の ###部分にはそれぞれ画像の横幅と縦の長さが入るが、元の \width3480 \height820 の数字はなぜか本来のピクセル数の20倍の数字が入っている(上記の例では実際には 174 x 41 pixel の画像が挿入されている)。そして ### に入れなければならないのは本来のピクセル数の15倍の数である。結果的に、元の数字の4分の3の数値が入ることになる。上記の例で言うと、「\picwgoal2610\pichgoal615」となる。

なお「 \picwgoal###\pichgoal###」を省略してしまうとうまく表示されないので必ずつける。

以上。

こうすれば、TXT.rtf を Windows 上で開いても画像が表示されるようになる。例えば、Word で開いて Word 形式で保存すれば、間接的だが rtfd → doc などの変換も可能である。また、TXT.txt を Mac 上で LibreOffice によって開いても画像が正しく表示されるので、それをさらに Word 形式に変換するという方法もある(但し、フォントの調整は必要)。

※画像の前後の改行がうまく反映されない場合がある。その時は、TXT.txt 内の u8232 という文字列を line に置き換える(画像付近の u8232 だけを置き換えても、全てを置き換えても可)。

2012年2月 2日 (木)

Thunderbird 10.0でiCloudメールを使う[HowTo][更新]

(最終更新2017/06/16)

これまで iCloud メールを Thunderbird で送受信するには、特別なアカウント設定とフォルダ設定が必要だったが、その後、 iCloud メールに一応の対応が行われたらしく、アカウント設定に関してはデフォルトのままで可能となったようだ。

一方、フォルダ設定に関しては、以前のように送信がうまくいかないということはなくなった。しかしながら、現在でも Thunderbird の認識するフォルダ名と iCloud メールのフォルダ名が異なっているため、送信済みメールや削除済みメールは iCloud メールの「送信済み」フォルダや「ゴミ箱」フォルダには入らず、「Sent」「Trash」という別のフォルダが勝手に作成されてそこに入ってしまうことになる。

ただ、それでも送信は問題なく行えるので、他の iOS デバイスや他のメールクライアントとの同期を行わないのであれば、フォルダ設定はどうしても必要というわけではない。

だが、もし同期を前提にしており、 Thunderbird のフォルダと iCloud メールのフォルダを一致させたいというのであれば、フォルダ設定を行う必要がある。

以下に掲載するのは Thunderbird 10.0 で iCloud メールを使う場合の設定である。今後、Thunderbird もしくは iCloud がバージョンアップされた場合、以下とは異なる可能性がある。

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2011年10月29日 (土)

Thunderbird 7.01でiCloudメールを使う

iCloud メールは OS X の Mail.app および iOS (iPhone / iPad / iPod touch) のメールアプリと一体化されており、それらのデバイス内で iCloud アカウントを設定すればほぼ自動的にメール設定が完了する(但し OS X 10.7.2 以降、iOS 5 以降が必要)。また Windows でも「iCloud コントロールパネル」がインストールされていれば Outlook での送受信に完全対応する(Outlook 2007 以降)。

更に、その他のメールクライアントでの送受信のためのサーバー設定情報もアップル社によって公開されている。だが、その他のメールクライアントでの送受信は特別な設定を要する場合が多い。

以下に掲載するのは Thunderbird 7.01 で iCloud メールを使う場合の設定である。今後、Thunderbird もしくは iCloud がバージョンアップされた場合、以下とは異なる可能性がある。

(追記:その後、バージョンアップにより事情が変わった。「Thunderbird 10.0でiCloudメールを使う」を参照。以下の情報は役に立たないのでご注意を)

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2011年9月 3日 (土)

Mac用縦書きソフトの紹介

(更新2017/08/10)

※ここでは文書作成ソフトのみを扱っている。画像編集ソフトで縦書き文字を打ち込めるものについては「Mac用画像編集ソフトで縦書き」をご覧ください。

おおむね「OS 標準装備ソフト → フリーソフト → 有料ソフト」の順に掲載している。

テキストエディット.app

OS X に標準装備されている軽ワープロ兼テキストエディター「テキストエディット」は、OS X 10.7 Lion 以降、縦書きが可能となっている。メニューバーの「フォーマット」から「レイアウトを縦向きにする」を選ぶ。

軽ワープロモード(リッチテキストモード。拡張子.rtf)でもプレーンテキストモード(拡張子.txt)でも縦書きができる。プレーンテキストモードで使用するにはメニューバーの「フォーマット」から「標準テキストにする」を選択する。

ただ、プレーンテキストモードの場合、縦書きにしても一旦ウィンドウを閉じてしまうとまた横書きになる。ずっと縦書きのままにしたければ、リッチテキストモードでなくてはならない。

Textedit_vertical (画像クリックで拡大表示)

Mac OS X 10.6 Snow Leopard 以前のテキストエディット.app は縦書きには対応していない。

iText Express

軽ワープロ兼テキストエディター。フリーソフト。日本製。Mac App Store でも無料配布中

メニューバーの「書式」から「縦書きにする」を選べば縦書きになる。

プレーンテキストエディター(拡張子.txt)として使用するにはメニューバーの「書式」から「標準テキストにする」を選択する。

テキストエディット.appとは違い、iText Express ではプレーンテキストモードであっても縦書きの状態が(メタデータとして)記憶されるようになっているため、縦書き文書のウィンドウを一旦閉じて後でまた開いた場合でもちゃんと縦書き表示される。

Leopard 上では縦書きの際、ルーラーに付いているメニューが正しく表示されないというバグがあるが、メニューバーの「書式」→「ルーラーを表示」をオフにしておけば問題ない。

Itext_exp_vertical (画像クリックで拡大表示)

CotEditor

プレーンテキストエディター。フリーソフト。日本製。Mac App Store でも無料配布中。

シンプルで、なかなか高機能なフリーのプレーンテキストエディターとして、Mac 界では定評のある CotEditor も、OS X 10.7 Lion 以降、縦書きが可能となっている。「フォーマット」メニューから「縦書きで表示」を選べば縦書きになる。

バージョン 2.2 からは更に縦書き印刷にも対応、また縦書きにしたテキストファイルを保存する際、縦書きであることをメタデータとして記録するため、次に開いたとき自動的に縦書き状態で表示されるようにもなっている。

%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%202015-10-05%2020.27.52 (画像クリックで拡大表示)

mi

プレーンテキストエディター。フリーソフト。日本製。将来的には Mac App Store でフリー版と有料版をリリースするとのこと。

旧 Mac OS 時代から存在する高機能でフリーのプレーンテキストエディター。OS X 10.7 Lion 以降、縦書きが可能。「ファイル」メニューから「新規」→「縦書き」を選べば縦書き文書を新規作成できる。横書き文書を縦書きに変換する場合は「ドキュメント」メニュー→「モード」→「縦書き」を選択。

mi (画像クリックで拡大表示)

Jedit Ω

プレーンテキストエディター(兼リッチテキストエディター)。日本製。シェアウェアだが、ほとんどの機能は無料でも使用できる。下記 Jedit X の後継製品と位置付けられており、スクリプトには互換性がある。先代 Jedit X と同様、各種プログラミング言語の色分け表示など、プレーンテキストエディターとして十二分の機能を有する。プレーンテキストエディターモードでもリッチテキストエディターでも縦書きが可能(メニューバーの「書式」から「縦書きにする」を選ぶ)。

Jedit_%CE%A9 (画像クリックで拡大表示)
(プレーンテキストモードでフォントをヒラギノ明朝に設定)

OpenOffice.org / LibreOffice

Microsoft Office と互換性を持つフリーのオフィスアプリケーションスイート。Mac App tore でも LibreOffice Vanilla の名称で無料配布している。

詳細は当サイトの「Mac版OpenOffice.org/LibreOfficeについて」のページをご覧ください(ワープロでの縦書きモードへの変更方法はそのページの下のほうで述べている)。

Ooo_writer_vertical (画像クリックで拡大表示)

iText

プレーンテキストエディター。フリーソフト。日本製。旧 Mac OS 時代から存在する。カーソル操作がなぜか Windows と同じ(Home で行頭、End で行末など)になっているので、Windows から乗り換えた人にはわかりやすいかもしれない。

Hagoromo

プレーンテキストエディター。日本製。Mac App Store にて販売中(1,800円)。

Jedit X で有名なアートマン21社がリリースした日本語テキストエディター。プレーンテキスト(.txt)だけでなく、リッチテキスト(.rtf)ファイルの編集も可能。リッチテキスト形式および Hagoromo 独自形式テキスト(.hagoromo)で保存すれば、文字に色を付けたり大きくしたりすることができるので、一種の簡易ワープロとしても使用可能。

OS X のテキストエンジンに依存していた Jedit X とは違い、独自のテキストエンジンを搭載しているため、動作もとても軽い。プログラムソースコードのカラーリング機能はなく、プログラム開発には向かない反面、純粋に日本語テキストを編集するという目的では非常に使いやすい。

%E5%90%8D%E7%A7%B0%E6%9C%AA%E8%A8%AD%E5%AE%9A (画像クリックで拡大表示)

(上の画像はβ版のもの。正式リリース版とは異なる可能性があるので注意)

Jedit X

テキストエディター(軽ワープロとしても使用可)。シェアウエア (2,940円)。日本製。Mac App Store でも入手できる(但し、App Store 版は通常版と少し異なり、Standard 版 (2,800円) と Plus 版 (3,900円) がある)。

Mac 用日本語テキストエディターの決定版。配布サイトや Mac App Store ではリッチテキストモード(軽ワープロモード。.rtf)のスクリーンショットのみが掲載されいているが、プレーンテキストモードでも力を発揮し、各種プログラミング言語の色分け表示など、十二分の機能を有する。

縦書き対応は OS X 10.7 Lion 以降のみ。Mac OS X 10.6 Snow Leopard 以前では縦書きできない。

Microsoft Office Mac 版

商用パッケージソフト(Microsoft 社のサイトからダウンロード版を購入することも可能)。言わずと知れた Microsoft 社謹製のオフィスアプリケーションスイート。当然ながら Windows 版と高い互換性を誇る。価格は定価23,800円から(学生版は16,800円)。

Apple Works

PPC Mac(2006年以前に製造された Mac)にプリンストールされていた家庭向けオフィスアプリケーションスイート。

ワープロとドローで縦書きが可能。PPC 専用ソフトなので、Mac OS X 10.7 以降では動作しない。


プリントマジック

年賀状作成ソフト。フリーソフト。日本製。Adobe Air ソフトなので、使うにはあらかじめ Adobe Air ランタイム(無料)をインストールしておく必要があるが、Windows でも Linux でも動作し、作成されたデータも全 OS 共通である。宛名面、文書面の両方で縦書きが可能。

宛名職人

年賀状作成ソフト。商用パッケージソフト(ダウンロード版もあり)。日本製。

現在のところ、Mac 界では唯一の有料パッケージ版年賀状作成ソフト。宛名面、文書面の両方で縦書きが可能。価格は定価7,560円。


以下はホームユーザーにはあまり関係のないもの。

Quark Express

商用パッケージソフト。業界標準(だった?)DTP レイアウトソフト。価格は定価97,000円。

InDesign

商用ダウンロードソフト。広く普及している DTP レイアウトソフト。月額制で、使用料は月2,180円(Windows 版、Mac 版を問わず二台までインストール可)。Adobe Creative Cloud(月4,980円)に加入した場合にも同じ条件で当ソフトが使用できる。ちなみにかつてパッケージ販売形式で価格は93,240円だった。

InCopy

商用ダウンロードソフト。上記 InDesign と共に用いられる文書作成ソフト。月額制で、使用料は月2,180円(Windows 版、Mac 版を問わず二台までインストール可)。Adobe Creative Cloud(月4,980円)に加入した場合にも同じ条件で当ソフトが使用できる。但し、縦組みができるだけあって、文字を打ち込む際の画面が縦書きになるわけではない。ちなみにかつてはパッケージ販売形式で価格は29,925円だった。

Acrobat Pro

商用ダウンロードソフト。事実上、世界標準形式となっているデジタル文書フォーマット「PDF」を編集するソフト。月額制で、使用料は月2,180円(Windows 版、Mac 版を問わず二台までインストール可)。Adobe Creative Cloud(月4,980円)に加入した場合にも同じ条件で当ソフトが使用できる。ちなみにかつてはパッケージ販売形式で価格は54,800円だった。なお Windows 版には Acrobat Standard と Pro の2バージョンが存在するが、Mac 版は Pro のみである。

※但し、Mac 上でただ単に縦書き PDF 文書を作成するだけなら、テキストエディットなどで作成した縦書き文書を印刷(プリント)時にプリンター出力する代わりに PDF として出力すればよい。Mac OS X は標準で印刷時に PDF 出力が可能。


なお、以前ここに掲載していた「縦書きのできる Mac 用画像編集ソフト」については、ページを分割して「Mac用画像編集ソフトで縦書き」に移しましたので、そちらをご覧ください。


2011年7月21日 (木)

LionにおけるLibreOfficeの動作

Snow Leopard で OpenOffice.org や LibreOffice を動かした場合、日本語文字上では一文字おきにしかカーソルが表示されない、仮名を打ち込んでから漢字変換を確定するまでカーソルが表示されないというバグがあり、バージョンがアップされてもずっと存在し続けたが、Lion 上で LibreOffice 3.4.1 を動かしてみたところ、いずれのバグも解消されていた。

OpenOffice.org については検証していないが、OOo と LO は事実上同じソフトなので、おそらくはそちらも直っているだろう。

関連項目

Mac版OpenOffice.org/LibreOfficeについて


Lionのテキストエディット.appの文字コードの仕様

Lion のテキストエディット.app は、プレーンテキストファイルを Finder 上でダブルクリックして開こうとする場合、デフォルトでは自動で文字コードを判別するようになっているが、その際、Shift JIS と UTF-8 ならどのようなプレーンテキストファイルでも開くことができる(Leopard 〜 Snow Leopard とは違い BOM なしでも開くことができる)。

JIS (iso-2022-jp) と EUC-JP の場合は、『TextEncodings メタデータ』が付いていればダブルクリックで開くことができる。『TextEncodings メタデータ』は、Leopard 以降の OS X 上でプレーンテキストを作成すれば付く。(但し、ターミナル.app 上で動作するコマンドラインエディター、『vi』、『emacs』、『nano』などで作成した場合は付かない)

『TextEncodings メタデータ』の付いていない JIS ファイルと EUC-JP ファイルは、テキストエディット.app でダブルクリックして開こうとすると失敗するか、開けたとしても文字化けする。

ちなみに、Finder 上でのダブルクリックではなく、テキストエディットの『開く』ダイアログボックス(『ファイル』メニュー → 『開く』、もしくは command + O)で開く場合は、文字コードを指定すれば JIS ファイルと EUC-JP ファイルでも開くことは可能。

(2011年7月28日更新)

2010年12月15日 (水)

Mac版OpenOffice/LibreOfficeについて

(2015/06/26更新)

Mac 版 OpenOffice/LibreOffice について質問を受けたことが何度かある。私自身は OpenOffice や LibreOffice のヘビーユーザーというわけではないが、私が知っている範囲内で、それらの質問に対する回答をここに少しばかり集めてみた。

ページ内リンク

Yosemite への対応

LibreOffice は Yosemite がリリースされた後にすでにアップデートされており、しかも、公式サイトには現在でも「システム要件:Mac OS X 10.6以降」と書かれている(Yosemite 非対応とは特に書かれていない)。ということは、LibreOffice 最新版は正式に Yosemite に対応していることになる。Apache OpenOffice(通称 OpenOffice)については正式な対応状況は不明だが、筆者がざっと試用した限りでは特に問題はない。

Mac 版はどこからダウンロードするのか

LibreOffice の場合

LibreOffice については現在、Mac App Store で LibreOffice Vanilla の名称で無料配布しているので、一般ユーザーはそれを使ったほうが手軽で良い。有料版の LibreOffice Collabora もある。

その一方で、開発グループのサイトでも配布しており、Mac 版だけでなく Windows 版やその他のプラットフォーム版も含めてすべて The Document Foundation 内のダウンロードページ (※注:OS 自動判別。Mac でアクセスすれば Mac 版が表示される) からダウンロードできる。但しこちらについては、表示が日本語かされておらず、日本語化するには英語版の本体に日本語パック(Translated user interface)をインストールする必要がある。

なお、PPC 版はバージョン 4.0.6.2 まで存在しており、こちらの公式 FTP サーバーなどに置かれている(日本語パックは 4.0.6.1 のものを使う)。

Apache OpenOffice の場合

Apache OpenOffice(通称 OpenOffice)のほうは OpenOffice 日本語プロジェクトのサイトからダウンロードできる。日本語化済みだが、更新ペースは遅い。PPC 版はバージョン 3.3.0 まで存在しており、こちらのミラーサーバーなどに置かれている。

なお、かつて各 Linux ディストリビューションに正式採用され、日本の役所の一部でも導入されていた OpenOffice.org(通称 OpenOffice)は開発グループが解散したため現存しない。名前が似ているため混同されやすいが、OpenOffice.org と Apache OpenOffice は別物である。 なお、Apache OpenOffice はかつての OpenOffice.org に比べるとあまり普及していない。

インストール方法

上で述べたように、一般のユーザーは Mac App Store で配布されている LibreOffice Vanilla を使用した方が手軽で良い。

方法は、LibreOffice Vanilla のページを Mac 上でウェブブラウザで表示し、左側にある「Mac App Store で見る」ボタンを押すと、Mac App Store アプリが起動して LibreOffice Vanilla の項目が表示されるので、同じく左側にある「入手」ボタンを押す。あとは自動でダウンロードとインストールが行われる。

[参考]手動インストールの方法

あえてウェブサイトからの直接ダウンロード版を使用するのであれば、以下を参照。

OS X の「標準的な」インストール方法、すなわち、アプリ本体を「アプリケーションフォルダ」にドラッグしてコピーする。Windows 版と違い「インストーラー」という形になっているわけではないので注意。詳細な手順は次の通り。

  1. ダウンロードされたファイルは「.dmg」形式になっており、Safari でダウンロードすると自動的に dmg ファイルが「マウント」される場合がある。自動的にマウントされない場合はダブルクリックしてマウントする。
    Ooodldclick
  2. すると、dmg の中身が Finder に表示される。
  3. そこにはアプリ本体と、アプリケーションフォルダーへのエイリアス(Windows の「ショートカットファイル」に相当)の二つが並んでいるはずなので、アプリ本体をエイリアスへドラッグする。(注意:「インストーラー」ではないため、アプリ本体をダブルクリックしてもインストールが始まるわけではない)
    Oooinstalldrag
  4. すると、アプリケーションフォルダーへのコピーが開始される。
  5. Launchpadコピーが終わったら、LaunchPad を起動して間違いなくコピーできたかどうか確かめる(OS が Snow Leopard 以前の場合は Finder で アプリケーションフォルダーを開いて確かめる)。
  6. 直接配布版の LibreOffice の場合は、更に日本語パックをインストールする。こちらは Windows でおなじみの「インストーラー形式」になっており、dmg の中身をダブルクリックすることでインストールすることができる。OS が Mountain Lion 以降の場合、GateKeeper によってインストーラーの起動がブロックされてしまうことがあり、その場合は、ダブルクリックではなく、右クリックして「開く」を選択する必要がある。
  7. 最後に、マウントされている dmg をマウント解除する。マウントされた dmg を表示している Finder ウィンドウを右クリック(もしくは control キーを押しながらクリック)して、「〜を取り出す」を選択する。
    Oooeject

以上

起動しようとするとブロックされる

OpenOffice および直接配布版の LibreOffice は Apple の認証を受けずに配布されているソフトウェアなので、GateKeeper によって起動がブロックされてしまうことがある。

Ooo_cant_open

その場合、初回起動時は Finder 上で OpenOffice/LibreOffice のアイコンを(ダブルクリックではなく)右クリックもしくは control + クリックして「開く」を選択する必要がある(あくまでも初回起動時のみ)。

GateKeeper は Mountain Lion 以降に実装され、後に Lion にも追加実装された機能である。Mountain Lion 以降では必ず上記のようなブロックが行われる。Lion の場合、2013年3月15日のセキュリティーアップデートを適用すると、それまで隠し機能だった GateKeeper が有効になり、場合によってはブロックが行われるため、上記のような右クリック操作が必要になる。

Snow Leopard 以前ではそのような右クリック操作は必要ない。

なお、Mac App Store 版の LibreOffice ではこのような操作の必要はない。

メニューバーがない!/消えた!

Mac OS ではメニューバーはウィンドウの上部ではなく、画面の一番上に固定されている。メニューの内容自体は Windows のワープロソフトと大して変わらないので、Windows から乗り換えた方でもさほど戸惑うことはないと思う。

Ooo_menu (画像クリックで拡大表示)

キーボードショートカットについて

上で述べたようにメニューを参照すれば、メニュー項目の多くにショートカットキーが割り当てられているのがわかる。但し、特殊な記号で表示されている。記号の説明は以下の通りである。

Shortcut_sign

基本的に Windows 版と全く同じであり、ただ Ctrl キーが command キーに置き換わっているだけである(注1)。但し、ファンクションキー(F1、F2など)は、最近の Mac では fn キーを同時に押さなければ機能しない(注2)。

重要な相違点が一つある。Windows のように「alt +アルファベットキー」でメニュー項目を呼び出す機能は Mac OS では使えない。OS 自体にそのような機能がないからである。Mac 版 OpenOffice/LibreOffice のメニューバー項目にはほとんどすべて (E) などの文字がついているので一見、そのような機能が使えるかのような錯覚を起こすが、実際には使えない(注3)。

では、「よく使うメニュー項目にショートカットキーが割り当てられておらず、いちいちマウスに持ち替えてメニューをクリックするのは面倒くさい」という場合はどうすればよいか。そういう場合、二通りの解決方法がある。

fn + control + F2 (注4)でメニュー項目に端っこから順にアクセスする機能を使う。

この機能を ON にするには fn + control + F1 (注4)を押す(OFF にするにはもう一度 fn + control+ F1 を押す)。

メニュー項目に自分で独自のショートカットキーを割り当てる。

設定方法:1. システム環境設定の「ハードウェア」セクションにある「キーボード」をクリック。2. 「キーボードショートカット」タブをクリック。3. その画面で左側の「アプリケーション」という項目を選択。4. 下の「+」ボタンを押して、必要事項を打ち込む。

Ooo_key_short (画像クリックで拡大表示)
Ooo_menu2 (画像クリックで拡大表示)

カーソル移動のショートカットについては、Home キーや End キーは使えず、Mac 独自のキーバインドとなっている。その点については当サイトの記事「Mac OS Xでのテキスト操作時のキーボードショートカット」をご覧ください。

OpenOffice/LibreOffice の ワープロ(Writer)で縦書きにしたい

上記のように、OpenOffice/LibreOffice は Windows 版も Mac 版もほとんど同じなので、縦書きに関してもやり方に違いはない。

  1. メニューバーの「書式」から「ページ(P)...」を選ぶ。すると「ページスタイル」ダイアログボックスが表示される。
  2. 「ページ」タブをクリックする。
  3. 「文字の方向(T)」で「左から右へ(横書き)」になっているものを「右から左へ(縦書き)」に変更する。
  4. 「OK」ボタンを押す。

以上の操作で縦書きモードとなる。

Ooo_writer_vertical (画像クリックで拡大表示)

最新版にアップグレードする方法

Mac App Store 版の LibreOffice については、アップデートがあれば Mac App Store の「アプデート」タブにに表示されるので、iPhone の App Store と同様にアップデートボタンを押してアップデートする。

OpenOffice および直接配布版の LibreOffice の場合は、最新版にアップデートする特別な方法は用意されていない。なので、上記のインストール方法の記事に従って新しいバージョンを「上書きインストール」するだけでよい。同様の方法でダウングレードも可能。

OpenOffice/LibreOffice をアンインストールしたい

OS X の「標準的なアンインストール方法」に従う。

Launchpadすなわち、Mac App Store 版の LibreOffice であれば、Launch Pad を起動して、LibreOffice アイコンを長クリック(もしくは option キーを押しながらクリック)することによってアイコンの右上に×マークが表示されるので、それをクリックする。

OpenOffice および直接配布版の LibreOffice の場合は「アプリケーションフォルダ」から OpenOffice/LibreOffice 本体を削除する(ゴミ箱に入れる)。「通常のアンインストール」はそれだけで完了する。

※もしアプリケーションフォルダに本体が見当たらないのであれば、インストール時に本体を他のフォルダーにコピーしてしまったか、もしくは、そもそもインストールしていない可能性がある(Mac 版の OpenOffice および直接配布版 LibreOffice はディスクイメージから内蔵ディスク内にコピーせずにダブルクリックすれば(インストールしていないのに)起動ができてしまうのである。そのため、Mac 初心者は、「ディスクイメージ内でダブルクリックしてアプリを起動→気に入らなかったからアンインストールしよう→実際にはインストールしていないので本体が見当たらずアンインストールの方法がわからない」という事態に陥るということもあり得る)。そのような場合は、Spotlight を起動(control + スペースキー)して「Office」という単語を打ち込んでみて、どこにインストールしたか、あるいはしていないかどうかを確認するとよい。


もし「通常のアンインストール」にとどまらず「完全削除」まで行いたいのであれば、「ホームフォルダ」内の「ライブラリフォルダ」から設定ファイルなどを削除する必要がある。以下に「完全削除」の方法を述べる。

  1. Dock の「Finder」アイコンをクリックする。
  2. Finder で「ライブラリフォルダ」を表示する。その方法は、OS のバージョンによって異なる。
    • (Lion 以降の場合) option キーを押しながらメニューバーの「移動」をクリック→「ライブラリ」を選択する(option を押さなければ「ライブラリ」は表示されない)。
    • (Snow Leopard 以前の場合) メニューバーの「移動」をクリック→「ホーム」を選択、ホームフォルダーが表示されるので、その中の「ライブラリ」フォルダをダブルクリックする。
  3. 「Application Support」フォルダアイコンをダブルクリックして中身を表示する。そこで「OpenOffice」もしくは「LibreOffice」フォルダを削除する(ゴミ箱に入れる)
  4. 「ライブラリ」フォルダに戻る(「command + ↑」キーで戻ることができる)。そして今度は「Preferences」フォルダアイコンをダブルクリックして中身を表示する。
  5. そこで「org.openoffice〜」もしくは「org.libreoffice〜」で始まるファイルを探し出し、すべて削除する(ゴミ箱に入れる)
  6. (Lion 以降の場合) 再び「ライブラリ」フォルダーに戻り(「command + ↑」)、次に「Saved Application State」フォルダをダブルクリックする。そこに「org.openoffice〜」もしくは「org.libreoffice〜」という名前のフォルダがあるなら、削除する(ないこともある。特に Mountain Lion の場合はない可能性が高い)

以上。

削除すべきファイル/フォルダーをパスで示せば

  1. /アプリケーション/OpenOffice (アプリ本体)
  2. /Users/(ユーザー名)/ライブラリ/Application Support/OpenOffice/
  3. /Users/(ユーザー名)/ライブラリ/Preferences/org.openoffice〜
  4. /Users/(ユーザー名)/ライブラリ/Saved Application State/org.openoffice〜 (※)

もしくは

  1. /アプリケーション/LibreOffice (アプリ本体)
  2. /Users/(ユーザー名)/ライブラリ/Application Support/LibreOffice/
  3. /Users/(ユーザー名)/ライブラリ/Preferences/org.libreoffice〜
  4. /Users/(ユーザー名)/ライブラリ/Saved Application State/org.libreoffice〜 (※)

となる(※は Lion 以降のみ)。

なおアプリ本体は、実体はそれぞれ「/Applications/OpenOffice.app/」「/Applications/LibreOffice.app/」というディレクトリーであり、コマンドライン上ではそのように扱われるので注意)。


脚注

  1. ^ Windows 用キーボードを使用している場合、Windows キーが command キーとして機能する(ちなみに、Windows 版と Mac版 の両方が存在するアプリケーションにおいて、Win ショートカットの Ctrl キーは、Mac ショートカットではほぼ例外なく command キーに割り当てられている)。
  2. ^ システム環境設定の「キーボード」で「F1、F2 などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」をチェックしていれば、fn を押す必要はない。頻繁にファンクションキーを使うなら、これをチェックしておいたほうが良いかもしれない。
  3. ^ このような文字がついている理由は、Windows 版や Linux 版の OpenOffice/LibreOffice を日本語化する際の翻訳文字に (E) などがくっついて、それを Mac 版にも流用しているためだと思われる。
  4. ^ Windows キーボードや古い Mac キーボードでは fn を押す必要はなく、Ctrl + F2 (F1) だけでよい。また、Mac の純正キーボードであっても、システム環境設定の「キーボード」で「F1、F2 などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」をチェックしていれば、fn を押す必要はない。

関連項目

Macのアプリケーションフォルダは一人4役


2010年9月11日 (土)

MicrosoftキーボードのMac用ドライバーに不具合

Microsoft 社のキーボードドライバー IntelliType の Mac 版バージョン8.0には、インストールすると「非アクティブアプリ上のダブルクリックがシングルクリックとして認識されてしまう」というバグを生じる模様。一見キーボードドライバーとは何の関係もなさそうだが、何度もインストール/アンインストールを繰り返して試したのでほぼ間違いないと思う。

具体的にいうと、Safari がアクティブになっている状態で Finder ウィンドウ上のアイコンをダブルクリックした場合、普通ならその項目を開くことができるはずだが、上記のドライバーがインストールされている状態だと開くことができず、ただ Finder ウィンドウがアクティブになるだけで終わってしまうのである(一方、ある Finder ウィンドウがアクティブになっている状態で別の Finder ウィンドウ上のアイコンをダブルクリックした場合はちゃんと開くことができる。このバグはあくまでも「別アプリ」をダブルクリックした場合にのみ発生する)。

とりあえず一つ前のドライバーに戻しておいた。私は常用するソフトやドライバーは常に一つ前のバージョンをHDD内に保存しておくことにしているが、今回、そのことが功を奏した形となった。

(追記)
ゲストアカウントを有効にし、上記のバージョン8.0をインストールした状態でゲストアカウントにログインしてみたところ、バグは生じなかった。ということは、バグはドライバー本体(カーネルエクステンション)ではなく、MicrosoftKeyboardHelper ブログラム(ログイン項目に自動追加されるが、ゲストアカウントには追加されないはず)が引き起こしている可能性が高い。もしかしたら、ドライバーを8.0にアップグレードした上で MicrosoftKeyboardHelper だけを旧バージョンと入れ替えたらバグは起きないのかもしれない(試してはいないが)

より以前の記事一覧