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2014年4月19日 (土)

Mac+外付けHDDにFedora 20をインストール[更新]

MacBook Air (11-inch, Mid 2013 別名 MacBookAir7,1) に接続した外付け HDD に Fedora 20 (Gnome 版) を Live DVD からインストールする。

外付け HDD にインストールすれば、場合によっては、その外付け HDD を別の Mac に接続して起動することも可能になる(※同じ会社のグラフィックチップを使用していることが条件。筆者が現在所有する Mac は二台とも NVIDIA なので可能)。

なお、以下に説明するのはあくまでも「外付けHDDに」「他の OS と共存させて」インストールする場合である。

もし未使用の外付けHDDがあり、それをすべて Fedora 用にしてかまわないというのであれば、もっと簡単にインストールできる(一般的にはその方法が一番簡単なのでお勧め)。

また、外付けHDD ではなく、内蔵HDDをすべて消して Fedora 専用にする場合も、同じく簡単にインストールできる。但し、その場合、OS X を消してしまうことになるため、例えばファームウェアのアップデートなどができなくなる(OS X は外付けHDDにも簡単にインストールできるので、Fedora を内蔵HDDにメインとしてインストールし、OS X はメンテナンス用に外付けHDDにインストールしておくという手もある)。

あるいは、内蔵HDDに Boot Camp アシスタントを利用して Fedora 用の領域を作り、OS X と共存させることもできる。その場合、Fedora は EFI ではなく MBR 起動させることもできる(ここではくわしくは述べない。他のサイトを参考にしていただきたい)。

いずれにしても、内蔵HDDに OS X もしくは正式対応している Windows OS 以外の OS をインストールするとアップルによるサポートが受けられなくなる(はず)ので、内蔵HDD内への Fedora インストールは保証期間内は避けたほうたよいかもしれない。

準備

前提として、外付け HDD 内にすでに「Fedora 用パーティション」と「Swap パーティション」と「Boot 用パーティション」が作成してあるものとする。外付け HDD(sdb)のパーティション構成は以下の通りである(今回の説明に無関係のパーティションは省略して記述している)。

sdc1 …… EFI 領域
sdc5 …… Linux swap - 4 GB
sdc6 …… Boot 用パーティション(HFS+)- 100 MiB
sdc7 …… Fedora インストール用パーティション(EXT4)- 9 GB

(2014-10-20追記:上記のリストで Boot 用パーティション sdc6 のフォーマットを当初「FAT」としていたが、それではブートローダーのインストールに失敗する場合があるので、「HFS+」に訂正した)

Boot 用パーティション(sdc6)のサイズは 100 MiB とした。

Live DVD を起動

外付け HDD にインストールする場合、インストールに使用する DVD イメージは 64 bit(x86_64)版でなければならない(32bit 版だと GRUB2-EFI がインストールできないため、外付け HDD からの起動も不可)。

それを USB メモリに書き込んでおく(その方法は英語だが「How to create a bootable USB stick on OS X」に詳しく説明されている。ウェブを検索すれば日本語での説明も多分見つかるだろう)。

書き込みが終了したら、MacBook Air の USB ポートに挿入して option キーを押したまま、起動もしくは再起動する。

すると、「OS 選択画面」が現れるが、その際「Fedora Media」もしくは「EFI Boot」という名前のついたアイコンを選択する。黒い画面に切り替わり、

Start Fedora Live
Test this media & start Fedora Live
Troubleshooting -->

という選択肢が表示されるので、「Start Fedora Live」もしくは「Test this media & start Fedora Live」を選択する(書き込まれたメディアに万が一異常がないかチェックを行ないたいのであれば後者を選択する)。

インストーラーを起動

Live DVD が起動すると、デスクトップが表示され、画面の中央に「Welcome to Fedora」というウィンドウが現れる。そこで「Insatll to Hard Drive」をクリックする。

すると、言語選択画面が表示される。言語はアルファベット順に並んでおり、インストール時に日本語を使用するのであれば、「J」のところにある「日本語」を選択する。選択したら、その瞬間に日本語に切り替わり、次のような表示になる。
fedora20install01

画面右下の「続行」ボタンを押す。すると次のような画面が表示される。
fedora20install02

画面の右のほうに「ネットワークデバイスは利用できません」と表示されるが、Fedora 20 はデフォルトでは MacBook Air (11-inch, Mid 2013) の Wifi チップに対応していないため、このままではネットワーク接続ができない。なので、インストールはネットワーク接続なしのまま行なうことにする(ネットワークはインストール後に設定する)。

画面の左のほうには「システム」「インストール先(D)」と書かれた項目が存在するはずだが、この時点ではその項目に黄色い三角マークとともに赤字で「ディスクが選択されていません」と表示されるはず。

Fedora 20 のインストーラーはこの黄色い三角マークがすべてなくなるまで次の段階には進めない仕様になっている。そして、黄色い三角マークのついた項目を正しく設定して戻って来た時、マークがなくなっていれば次の段階に進めるのである。

そこでまず、「インストール先(D)」の設定を行なう。「インストール先(D)」をクリックする。

パーティション設定の開始

次のような画面が表示される。
fedora20install03

一番左に表示される HDD アイコンが内蔵HDD、真ん中がインストールに使う USB メモリ、一番右がインストール先の外付けHDDである。

今回は外付けHDDだけがインストール対象なので、一番右のHDDアイコンをを選択する。するとアイコンの右下あたりにチェックマークがつく。
fedora20install04

この次の進め方がややわかりにくいが、この状態で画面左上の「完了」ボタンを押す必要がある(今回の場合、まだパーティション設定が完了してはいないのだが、それでも「完了」ボタンを押すことになる(苦笑))。

すると、このようなダイアログボックスが表示される。
fedora20install05

この時、外付けHDDを Fedora 専用にして他のデーターを消してしまうのであれば、右下の「領域を確保する」を押す。そうすれば、中身をすべて削除してインストールを続ければ自動で適切なパーティション分割が行なわれるので、簡単である。

だが今回は、外付けHDDを他の Linux ディストリビューションと共有するために、あらかじめパーティションを用意してあるので、「カスタムパーティションの設定」ボタンを押してパーティション設定を手動で行なう。その前に、「パーティションスキーマ」がデフォルトでは「LVM」になっているものを「標準パーティション」に変更する(既に用意しているパーティションが普通のパーティションなので)。

「カスタムパーティションの設定」ボタンを押すと、このような画面に切り替わる。
fedora20install06
(※MacBook Air の画面は実際にはもっと横に長いが、説明のために画像を左右方向に縮めているので注意。以下も同様)

ルートパーティションの設定

既に作成しているパーティションは、左側の「不明」の中に表示される。「不明」という文字の左横にある逆三角形をクリック(※1)すれば中身が表示されるので、まず Fedora 用に用意したパーティション「sdc7」を選択する(※2)。

次に画面の右側で「マウントポイント(P):」に「/」(半角スラッシュ)を打ち込み(※3)、「ファイルシステム(S):」を「ext4」に設定し(※4)、更に「再初期化(F)」をチェックする(※5)。最後に「設定の更新(U)」ボタンを押す(※6)。

Boot 用パーティションの設定

次はBoot 用パーティションを設定する。画面左側の「不明」の中から、Boot 用パーティションにとして用意しておいた「sdc6」を選択する。
fedora20install07

(重要ポイント!)画面の右側で「マウントポイント(P):」に「/boot/efi」(半角)を打ち込み(※2)、「ファイルシステム(S):」を「Linux HFS+ ESP」に設定し(※3)、更に「再初期化(F)」をチェックする(※4)。最後に「設定の更新(U)」ボタンを押す(※5)。

(この時、Mac 以外のコンピューターにインストールしようとしているのなら、「Linux HFS+ ESP」という選択肢は存在しないと思われる。もし万が一、Mac 以外のコンピューターに Fedora をインストールしようとしている方がこの記事を参照しておられるのであれば、この時点でこの記事は参考にはならないことがおわかりになると思う。そのような方は、誠に申し訳ないが、他のサイトを参照していただきたい)

スワップパーティションの設定

パーティション設定の最後はスワップパーティションである。筆者のケースではスワップパーティションは他の Linux ディストリビューション用に既に作成されているため、「不明」ではなく「Unknow Linux」の項目内に存在する。
fedora20install09

スワップパーティションの場合、「マウントポイント(P):」には何も打ち込んではならない。「ファイルシステム(S):」は今回のケースでは既に「swap」になっているはず。あとはこれまでと同様に「再初期化(F)」をチェックし(※2)、「設定の更新(U)」ボタンを押す(※3)。

パーティション設定の完了

この時点で、画面は次のような状態になる。左側の「新規で Fedora 20 のインストール」の部分に「/」パーティションと「/boot/efi」パーティションと「swap」パーティションが表示されているかどうか確かめること。
fedora20install08

確認したら、画面左上の「完了」ボタンを押す。

すると次のようなダイアログボックスが表示される。ここで再確認を行ない、もし正しければ「変更を適用する」ボタンを押す。
fedora20install10

インストールの開始

パーティション設定が終わると、最初の画面(言語設定の直後の画面)に戻ってくる。
fedora20install11

パーティション設定が正しく行なわれていれば、「インストール先(D)」の項目が「カスタムパーティション設定が選択されました」と表示され、黄色い三角マークが消えているはずである。そうなっていれば次の段階、すなわち「インストールの開始」に進むことができる。

但し、場合よっては黄色い三角マークが消えるまで30秒くらいかかる。慌てずさわがずしばらく様子を見てほしい。

30秒経ってもまだ黄色い三角マークがついているのなら、パーティション設定がうまく行かなかったことを意味する。もう一度「インストール先(D)」をクリックして設定しなおさなければならない。

無事画面右下の「インストールの開始」ボタンが押せるようになっていれば、それを押して次の段階へ進む。

ルートパスワードの設定

次のような画面が表示されるはずなので、「root パスワード(R)」をクリックする。
fedora20install12

画面の指示に従ってルートパスワードを二回打ち込んでから、左上の「完了」ボタンを押す。
fedora20install13

ここで注意しなければならないのは、打ち込んだパスワードが短い、もしくは辞書に載っている単語を組み合わせただけのような場合、「完了」ボタンを押しても反応がないように見えることである。実際は画面の下端に警告が出ているのだが、気づかれないことが多い(苦笑)。いずれにせよ、警告通り、完了ボタンを再度押せばパスワードの設定は完了できる。

ユーザー設定

前の画面に戻ってくる。
fedora20install14

「root パスワード(R)」の項目から黄色い三角マークは消えているはず。次に、ユーザー設定を行なう。「ユーザーの作成(U)」をクリックする。

次のような画面が表示される。
fedora20install15

この画面上でユーザー名とパスワードを設定する。
fedora20install16

フルネームは任意。筆者は設定しなかった。

「このユーザーを管理者にする」をチェックすれば、sudo コマンドで管理者権限を使うことができる(任意)。
fedora20install17

最後に左上の「完了」ボタンを押すが、この時も、先ほどの root パスワード同様、パスワードが「弱い」場合は画面の下端に警告が出る。その場合は、やはりもう一度「完了」ボタンを押す。

インストール完了を待つ

再度、前の画面に戻ってくる。
fedora20install18

この時点で黄色い三角マークはなくなっているはず。

あとは、インストール進行ゲージが100%になるのを待つだけである。

インストールが完了したら、画面の指示に従って再起動する。option キーを押しながら再起動すれば、Fedora のアイコンが現れるはずなので、それを選択して起動する。

以上。


※注記

以上のやり方でインストールした場合、最初の再起動で Fedora がうまく起動できない場合がある。その原因は、インストールに使用した USB メモリを抜いてしまうと、HDD のデバイス名が /dev/sdc から /dev/sdb 変わってしまうことにある。

もしそうなってしまったら、最初に再起動する際、GRUB のパラメーターを適宜変更しなければならない。GRUB の選択画面で e キーを押して中のパラメーターを、hd2 をhd1 に、sdc を sdbに書き換えて起動(F10)し、起動に成功したら「grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/fedora/grub.cfg」を実行することにより、grub.cfg のデフォルトのパラメーターが hd1 に書き変わり、以降正常に起動できるようになる。


※注記2

Fedora 20 をインストール後、外付けHDDをつないだ状態でコンピューターの電源を入れると必ず Fedora 20 が起動するようになってしまう場合がある。そのような場合は、OS X の「システム環境設定」の「起動ディスク」で OS X を起動するように設定すれば直る。

また逆に「システム環境設定」の「起動ディスク」内で Fedora を選択すれば、Fedora をデフォルトで起動する OS にすることもできる(但し、Fedora がインストールされているHDDを接続した状態で行なわなければならない)。


ネットワーク設定

既に述べたように、Fedora 20 はデフォルトでは MacBook Air (11-inch, Mid 2013) の Wifi チップに対応していないため、そのままではネットワークに接続できない。

MacBook Air (11-inch, Mid 2013) の Wifi チップに対応したドライバーは rpmfusion で提供されているので、ネットワークに繋がっている他のコンピューターであらかじめそれをダウンロードして USB メモリに保存しておき、Fedora インストール後、USB メモリから MacBook Air に移してインストールする。

ダウンロードする必要のある RPM パッケージは以下の三つである。いずれも、Nonfree リポジトリーの release ディレクトリ内にある。

broadcom-wl-6.30.223.141-2.fc20.noarch.rpm
kmod-wl-3.11.10-301.fc20.x86_64-6.30.223.141-5.fc20.x86_64.rpm
kmod-wl-6.30.223.141-5.fc20.x86_64.rpm

なお、これらはあくまで Fedora 20 の初期状態のカーネルに対応したバージョンである。Fedora の他のバージョンであればまた別のバージョン名になる。


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